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INTERVIEW

Designer Interview「鬼滅の刃」への思い

アニメ「鬼滅の刃」×Q-pot.デザイナー・ワカマツ タダアキ インタビュー/キューポット

2024.11.01

 

Designer Interview

アニメ「鬼滅の刃」×Q-pot.

デザイナー・ワカマツ タダアキ インタビュー

 

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 「鬼滅の刃」への思い

心からリスペクトしている「鬼滅の刃」という素晴らしい作品をQ-pot.の世界感を通じて表現させていただけることを、大変に光栄なことだと感じています。

唯一無二な世界観と奥深いストーリーに、ファンの皆様同様、僕自身も魅了されています。一ファンとして、また、一デザイナーとして、オファーをいただけたことが、本当に嬉しかったです。日本が世界に誇る一流のエンターテイメント作品を、アクセサリーという異なる表現方法で世界中に届けられることができるのは、デザイナー冥利につきると同時に、日本人デザイナーしての責務というか、どこか覚悟にも近い思いで臨ませていただきました。


コンセプトと和菓子デザインについて

まず浮かんだのは藤の花です。藤の花は鬼が苦手とする花として描かれていますので、鬼殺隊にとっては、藤の花の家は、きっと唯一心から安心できる平和な場所なんだろうと思いました。

そんな藤の花の家を舞台にコンセプトを描きたいと思い、藤の花の家を峠にある茶屋の様なお休み処に見立てて物語を考えていきました。鬼殺隊が鬼退治の合間に訪れる茶屋と、そこで振舞われる和菓子。和菓子とお茶を飲みながら、隊士も柱もほっと癒されているというイメージで和菓子が誕生しました。各キャラクターのイメージや衣装、関係性などを落とし込んだデザインになっています。


コラボレーションはご恩返しにも似た感覚

Q-pot.は、日本が世界に誇る漫画やアニメーション、ゲームコンテンツなど、様々なポップカルチャーとコラボレーションの機会に多く恵まれているのですが、同じ日本人のデザイナーとして、とても誇りに感じています。僕自身も漫画やアニメーション、ゲーム作品から、たくさんの影響を受け、たくさんの勇気をもらいながら今まで生きてきました。それは大人になった今でも変わりません。きっと多くの大人たち、そして現代の子供たちもそうではないでしょうか?子供のころから身近に存在し、いつも勇気や笑顔を与え続けてくれた存在、それが日本の漫画やアニメーション、ゲームなんだと思います。

だからこそ、コラボレーションのオファーをいただけるうちは、誠心誠意、敬意と尊敬をもって、そしてご恩返しにも似た感覚で作品創りに臨ませていただきたいと思っています。数あるブランドの中からQ-pot.を選び、声をかけて下さったことに、大変感謝しています。


物創りにかける情熱

デザイナーとして常に作品創りで心がけていることは、作品の一番大切な「命」となることは何か、その「命」となる部分を壊すことなく、より魅力的に表現することができているか、ということ。

「鬼滅の刃」作品から僕が感じたことは圧倒的な「日本の美」と、物語の奥深くに潜んでいる儚いストーリー。世の中に存在する「正義と悪」を、作品では「鬼殺隊と鬼」として描かれていますが、決して単純明快な鬼退治ではない。鬼側にも人間だったころの記憶や背景、感情がしっかりと描かれています。鬼だけでなく鬼殺隊も同様です。とても繊細に背景や感情が描かれていて、そこが大きな魅力だと感じています。

今回のコラボレーションでは、この魅力を余すことなく表現できるようにと、ひとつひとつの作品を丹念に時間をかけて創り上げてきました。Q-pot.のアクセサリーは全てがMade in Japanで創られている為、その道一筋で腕を磨いてこられた職人さんの力が必要不可欠です。エポキシ樹脂という透明感のある樹脂で着色を施す作業ひとつとっても、ひとつひとつ全て手作業で行われています。

鬼殺隊も、師匠から弟子へと技が継承されていくかと思いますが、まさに日本の職人さんも、代々、師匠から弟子へと、その伝統的な技術が受け継がれてきました。長い年月を経て培ってきた繊細な技術と、物創りに対する情熱と誇りを持たれている職人さんと切磋琢磨しながら、今回の作品も創り上げてきました。細やかな装飾や、日本人ならではの色彩感覚から生まれる繊細なグラデーション、本物以上のリアルさを追求するために、何一つ妥協せずに、精魂込めて創り上げた作品です。僕自身完成したアクセサリーを手にした時は高揚しました。ぜひその美しさを手に取って味わっていただきたいです。


アクセサリーで世界を平和に変えていく

きっと今回のコラボレーションで初めてQ-pot.の存在を知って下さった方も多いと思いますので、お伝えさせていただくと、Q-pot.のアクセサリーは、ただ可愛い、ただ流行を追って大量生産で作るファッションアクセサリーではありません。

ブランドコンセプトにも掲げているのですが、『この楽しい気持ちや笑顔の連鎖が世界中に拡がれば世界はきっと平和になる』というアクセサリーを身に着けることで世界を平和に変えていくという壮大な目標に向かい、ずっと走り続けています。ですから今回、エンターテイメントとして面白い、凄い、という感覚だけではなく、皆の精神的支柱となるような「鬼滅の刃」という凄い作品と出会えたことは、デザイナー人生の中で大変にシアワセなことでした。

世界中が大変な状況に見舞われたコロナ渦において「鬼滅の刃」がもたらした影響は本当に計り知れないですし、まさに柱となり日本を支えてくれた作品だと感じています。Q-pot.のアクセサリーも「鬼滅の刃」のように、日本中そして世界中から愛され、精神的支柱となるような、お守りのような存在になれたら嬉しいです。

国籍、性別、年齢、言語に関係なく、身に着けることで「会話」と「笑顔」が拡がるコミュニケーションツールとしてのアクセサリーを、これからも創り続けていきます。


デザイナー・ワカマツ タダアキ

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