パリ・コレクションと同時期に開催される、パリのファッションの合同展示会『TRANOÏ(トラノイ)』のインスタレーションをデザイナー・ワカマツ タダアキがデザイン。2シーズン連続で“1カ国”ではなく“1つのブランド”とタイアップするという前代未聞の取り組みとなりました。
SSでは展示会場のBOURSE(ブルス)がパリの元証券取引場であったこと、不況といわれる世界情勢を象徴する建物でもあることから、「不景気な世の中が“ケーキ”で“景気” よくなって欲しい」というコンセプトのもと、インスタレーションを行いました。建物の柱には、ストロベリーやチョコレートのホイップ柄の布を巻きつけ、建物全体を巨大なケーキとしてデザイン。また入場パスの「ブラックマカロンネックレス」と「ケーキバッグ」もデザインし、それらを持って世界各国へと帰る黒い服に身を包んだバイヤーの姿を“ケーキを持って巣に帰るありんこ”に見立てたユニークな発想で世界を驚かせました。
AWではTRANOÏをマジックショーを行う舞台に見立て、建物の巨大な柱には「マジックショーが始まるワクワク感」、また入場口には巨大な幕を掲げ「マジックショーに繋がる不思議な世界への入口」を表現しました。入場パスは不思議な世界のドアを開ける「キーネックレス」、バックは柱のイメージに合わせたデザインで集ったバイヤーが“ワクワクを持ち帰る”参加型のインスタレーションとなりました。
Q-pot. × TRANOÏ
2009(SS/AW)
Q-pot. × TRANOÏ