DONATION , INTERVIEW
Designer・ワカマツ タダアキ ロングインタビュー
COLLABORATION・DONATION・Made in Japanについて/キューポット
2021.03.05
デザイナー・ワカマツ タダアキ
ロングインタビュー
『COLLABORATION・DONATION・Made in Japanについて』
奥深いストーリーとユニークでひねりのある
ポップアートのような多彩なデザインで
みんなを笑顔にする
ポジティブアクセサリーを創り続けるQ-pot.。
Made in Japanにこだわり、
高品質で普遍的なデザインを生み出し続ける
デザイナー・ワカマツ タダアキ。
これからもQ-pot.は
コミュニケーションツールアクセサリーとして
世界中に『笑顔の連鎖』を拡げ続けていきます。
~ ロングインタビューを特別公開 ~
『Q-pot.のアクセサリーとは』
身に着けるというよりは「自分をデコレーションする」というイメージ。
自分の笑顔だけじゃなくて、 自分以外の誰かが笑顔になるようなモノってステキだなと考えました。
今でもその思いは変わらないですね。
「NegativeをPositiveに!」というコンセプトが
僕の人生哲学でもあるので、どんなに苦しいことも笑顔に変えてきました。
物事は見方次第で、どうにでも変化する。
どんな状況のなかでも、楽しいことは見いだせると思います。
「悩みが無いことが幸せなんじゃなくて、
悩みがありながらも日常を楽しく過ごすことが大事」だと思っています。
Q-pot.を着けることでポジティブになっていただけたら嬉しいです。
また、性別、人種、国籍、年齢などを超え、
多種多様性が求められる社会へと生まれ変わろうとしている現代において
Q-pot.のアクセサリーも、誰もが楽しめるポップアートのような感覚で捉えてもらいたいと思っています。
もう「女性らしさ」「男性らしさ」は関係なくて、大切なのは「その人らしさ」だと。
それぞれの価値観で、おなかいっぱい味わっていただきたいです。
『COLLABORATIONについて』
ここ最近では、日本が世界に誇る漫画やアニメーション、ゲームコンテンツなど、
様々なポップカルチャーとコラボレーションの機会に多く恵まれているのですが、
やはり数あるブランドの中からお声をかけていただいた以上は、
デザイナーとして求められれていること、ブランドの価値を十分に理解し、
チャレンジ精神を忘れずに成長し続けるブランドでありたいと思っています。
(画像:2017.03 Q-pot.×美少女戦士セーラームーン」ドリームコラボより)
また、僕自身も漫画やアニメーション、ゲーム作品から、
たくさんの影響を受け、たくさんの勇気をもらいながら今まで生きてきました。
子供のころから身近に存在し、いつも勇気や笑顔を与え続けてくれた存在、
それが日本の漫画やアニメーション、ゲームなんだと思います。
だからこそ、作品への敬意と尊敬をもってコラボのオファーを受けさせていただいています。
社会も世界も、人と人で成り立っているものであり、自己満足だけで考えてしまうと動きが止まってしまう。
そして止まるというのは後退しているのと同じだと。
だからこそ常にクリエイションを続けて行くのが大事だと思っています。
実際にこれまでも「挑戦的にどんどん前へ進めば、絶対に道は開ける」という
ポジティブな気持ちでやってきたからこそ、自分を押し上げようとしてくれる人との出会いが生まれ、
色々なプロジェクトやデザインを生み出していくことができました。
下を向いていたら、そういう人たちとの出会いも見つけられなかったと感じています。
みんなが前向きな姿勢で色々なことに挑戦していけば、
世の中も良い方向に進んで行くのではないかと思います。
(画像:2018.11 『Q-pot.とポケモンセンター』コラボレーションより)
(画像:2019.01 『Q-pot."ドラえもん"』 コレクションより)
僕は置かれている環境も、周りにいるスタッフにも恵まれています。
そして色々なチャンスをくださる企業の方や、
ブランドの岐路となる場面で僕を助けてくれた人たちとも出会ってきました。
そんな方々に対して、大きな感謝の念を常に抱いています。
その恩返しではないですが、一人のクリエイターとして
Q-pot.を世の中の役に立つようなブランドにしていかないといけないと感じています。
Q-pot.のアイテムには「人と人をつなぐ、コミュニケーションツール」というコンセプトがあるのですが、
この哲学的な部分はブランド自体にもないといけないと僕は考えています。
(画像:2021.02 『 鬼滅の刃 × Q-pot.』 コラボレーションより)
Q-pot.というブランドそのものが、異業種の橋渡しとなり、
様々な場面でコミュニケーションツールとして使ってもらえるような存在になればうれしいです。
そして、その規模を世界へと大きくできれば、Q-pot.を通じて笑顔が拡がり、
いずれは世界の平和に繋がり、世の中への恩返しになるのではないかと思っています。
『DONATION -とろ~りリボン・プロジェクト- について』
Q-pot.のアクセサリーは、ただ流行を追って大量生産で作るファッションアクセサリーではありません。
ブランドコンセプトにも掲げている、
『この楽しい気持ちや笑顔の連鎖が世界中に拡がれば世界はきっと平和になる』
という思いを大切にブランドを育ててきました。
(画像:2011.02 『Q-pot. Peace Chocolate Band 東日本大震災緊急災害支援プロジェクト』 より)
「Q-pot.(キューポット)」という名前は
「何が飛び出すかわからない謎の壷」という想いを込めてつけたものですが、
「pot」には「水瓶」の意味もある。
そしてブランドを設立した頃から僕の中には
「アフリカにQ-pot.の井戸を掘りたい」という夢があって、
長年にわたりドネーションのプロジェクトを行いたいと考えていました。
ただ、どうしても大がかりなものになるし、
長続きできる企画でないといけないと思っていたので、実現したくてもなかなかできないでいました。
ブランド7年目の時に、ユニクロさんからコラボのお声がけがあり、打合せの際に僕達の夢だった
「アフリカにQ-pot.の井戸を掘りたい」という話をしてみたところ、 とても前向きに考えてくださいました。
国連の方がたにもつなげていただき、結果として「とろ~り・リボンプロジェクト」が誕生し、
コラボTシャツの売上の一部をドネーションすることができました。
(画像:2009.02 『Q-pot. × ユニクロ UT』 コラボレーションより)
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)を通じて、エチオピアにおける水プロジェクトに寄付され、
キレイな水を提供する給水施設を設置することができました。
蛇口から直接水を飲んでいたり、シャワーのように水を浴びて喜んでいる、
笑顔に包まれた子どもたちの姿を見て、とても感動したのを覚えています。
「とろ~り」というネーミングは“水”からきていますが、人の心も溶かしたいという意味も込められています。
プロジェクト化した理由は、今後も自分たちらしい形で、
長くドネーションを続けていける持続性のあるプロジェクトにしていきたいなという想いがあったからなんです。
その後も、本プロジェクトに賛同して下さった様々な企業様やアーティストの皆様とドネーションコラボに取り組んできました。
キリンさんとの取り組みでは、「午後の紅茶」コラボパッケージの売上の一部を、
子ども支援の国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」に寄付し、スリランカの幼稚園3校の建設等を支援しました。
(画像:2011.03 『Q-pot. × キリン 午後の紅茶 共同チャリティープロジェクト』より)
スリランカに伺った際、子どもたちが歓迎会をしてくれたんですが、ダンスがすっごくかわいかった!
やっぱり子どもたちの笑顔って普遍的な宝物なんだなと、すごく実感した瞬間でした。
親御さんたちは、スリランカの茶葉農園で働き収入を得ていますが、
その生活は厳しく、安心して教育を受ける場所を提供できたことに、大変感謝されていました。
現在日本では、なかなかドネーション活動や商品に触れる機会も、モチベーションを保つことも難しいですよね。
「かわいいデザインの商品を購入したら、自然とドネーションになっていた。」でもいいと思うし、
僕ができることはデザインすることで誰かの笑顔につなげること。いつか巡り巡って自分の元へ必ず帰ってくる。
世界が平和に包まれれば、自分の身近にいる大切な人の笑顔も守られる・・・きっと、そういうことなんだと思います。
『Made in Japanと物創りへのこだわりについて』
Q-pot.のアクセサリーのほとんどは、Made in Japanで創られているので、職人さんの力が必要不可欠です。
例えばエポキシ樹脂という透明感のある樹脂を細やかな装飾に流し込んだり、着色を施す一流の職人さんがいらっしゃいます。
全て手作業でひとつひとつ丁寧に作られているので、味わいがあり、ハンドメイドならではの温もりがあります。
(画像:Q-pot. 『カップチョコ』 コレクション)
長い年月を経て、師匠から弟子へ代々継承されてきた繊細な技術と、
物創りへの情熱や誇りが、アクセサリーの随所から感じ取ることができます。
ぜひ直接手に取って見ていただきたいです。
Q-pot.ではアクセサリー感覚で身に着けていただけるような腕時計も用意しています。
腕時計はSEIKO製です。長く愛用していただけるようにアフターケアも万全なSEIKOさんにお願いしています。
内装修理やベルトの交換もひとつひとつ、とても丁寧に取り扱っていただけるので安心のクオリティです。
(画像:Q-pot. NEWS 『Q-pot.時計コレクション〜"時計の修理現場"に潜入〜』より)
アパレルライン「Q-pot. Dress」の服作りに関しても同じです。
洋服が大量に生産され、安価な値段で販売されている今だからこそ、
Q-pot.は安心して、永く大切にご愛用いただける服作りを目指しています。
1シーズンだけしか楽しめない流行りのデザインや、お粗末な仕立てですぐに破れてしまうような服ではなく、
日本の着物や海外のヴィンテージドレスが、祖母から母へ、そして娘へと代々受け継がれていくように
「Q-pot. Dress」もそうであってほしいと願っています。
(画像:Q-pot. NEWS 『Q-pot. Dress Made in Japan〜国内生産へのこだわり〜』より)
なので、何年も楽しんでいただけるように、
国内生産の優れた縫製力と安心・安全な物作りで高品質な服作りを心がけていますし、
これからもその思いは変えずに作品を創り続けていきます。
―デザイナー・ワカマツ タダアキー