INTERVIEW , NEW ITEM
~ Swan Lake Cake ~Q-pot.デザイナー・ワカマツ タダアキ インタビュー
湖のほとりのお城に伝わる物語。/キューポット
2022.04.12
Q-pot. 2022 SPRING & SUMMER COLLECTION
~ Swan Lake Cake ~
Q-pot. デザイナー・ワカマツ タダアキ
特別インタビューをお届け。
―Swan Lake Cake Collectionについて―
スワンのコレクションは10年以上前に浮かんでいたアイデアで、ずっと前から自分の中には存在していました。なぜ、今のタイミングで発表をしたかというと、白鳥のシルエットが「20」に見えたからなんです。白鳥の美しい首筋のラインとボディが「20」に見えて。Q-pot.は今年でブランドをスタートし20周年を迎えますので、このタイミングで白鳥のコレクションを出したいと思いました。
白鳥って時間をかけ長距離を飛んで移動してきますよね。そして疲れた白鳥が羽を休めに立ち寄る場所が湖で、白鳥がそこで癒されているという想像からデザインが浮かびました。清潔感があって、全てを洗い流してくれる。湖の透明な雰囲気と白鳥のピュアなイメージが凄く合っていると感じました。
20年間ブランドを続けてきた今の自分の思いと、コロナの状況もあって「ひと時の休息」という感覚があったのかなと思います。透明感や癒される雰囲気を欲していたのだと思います。
―Swan Lake Cakeは王家のお菓子―
「白鳥」と「湖」をモチーフにしているため、バレリーナやプリンセスが連想されました。おとぎ話に出てくるような古城と、湖のほとりにそっと佇んでいる少女。湖で羽を休めている白鳥たち。そんな情景が浮かびました。バレエの一幕のような美しい情景です。
朝もやに包まれる幻想的な湖、淡いピンク色に染まった夕暮れ時の湖など、刻々と表情を変えていく湖と、時の流れとともに光の色に染まった白鳥を表現しています。数百年前からずっと変わらず存在し続けているお城と、王家のプリンセスたちが見つめてきた景色って、きっとこんな世界だったのかなとか。そんなことを想像しながら誕生したコレクションになります。
Q-pot.Parlorのアクセサリーでは、バレリーナのチュチュをイメージし、軽やかなリボンや、気品あるくすみ系のパステルのクリームを用いています。幻想的でクラシカルな世界観を描きたいと思い、アクセサリーだけではなくQ-pot. Dress(アパレル)も“スワンレイクケイク”からインスピレーションを受けてデザインしました。Q-pot. Dressのテキスタイルは王家のパーティーで振舞われていたシュガークラフトケーキをイメージしています。シンボリックな「スワン」とエレガントな装飾が施されたこのケーキは、数百年後の現在にもレシピが受け継がれている伝統のケーキという設定です。
きっと、このお城は今では観光地になっていて、湖畔のレストランでは王家を代表するお菓子として“スワンレイクケイク”が振舞われていたり、お土産としてメレンゲが販売されていたりするのかもしれませんね。
―ワカマツ タダアキー
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